書評|「現代訳 宗久翁秘録」「本間宗久相場三昧伝-相場道の極意-」

2020年9月24日

読書

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米相場で財を成し、ローソク足の生みの親といわれる本間宗久。
その本間宗久の語録をまとめた本です。タイトルには2書籍ありますが、ざっくり言えば同じ内容です(項目や現代訳が微妙に違います)。
本間宗久の本

項目(格言)によっては、当たり前だと思う事が書かれたりもしますし、相場への取組み方が中心に記載されています。

江戸時代の米相場での話なのですが、昔から変わらず現代にも通用する心構えがあったりします。

ちなみに、酒田五法は本間宗久が作ったと言われることがありますが眉唾物だそう。
そのため、「三山」「三川」「三空踏み上」「赤三兵」といった酒田五法の解説書ではありません。

2書籍とも持っていますが、私は元々赤い表紙の本を先に買いました。

発行元も違いますし別の本と言えばそれまでですが、「本間宗久相場三昧伝」の方には、『作割り平均』が掲載されていなく、この作割り平均の考え方が参考になると紹介されていたので、後日たまたま古本屋で売っていたので、「現代訳 宗久翁秘録」を購入しました。

それぞれの構成は、下記のようになっています。
  • 「現代訳 宗久翁秘録」/現代訳157章+本間宗久小伝+宗久翁秘録原典
   昭和五十三年九月二十五日 初版(定価六,〇〇〇円)

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  • 「本間宗久相場三昧伝-相場道の極意-」/原典と現代訳89章
   1994年10月10日 初版(定価1000円+税)

本間宗久相場三昧伝─相場道の極意─

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原典と思われる部分や現代訳も微妙に違っている部分があります。
どちらがより原典に近いかはわかりませんが、定価では「現代訳 宗久翁秘録」の方が高いし初版も古いです。

「現代訳 宗久翁秘録」の方がより原典に近いように思いますが、高い方がいいという思い込みかもしれません。

しかしアマゾンでみると高いですね。プレミアでもついているのかな?
どちらの書籍も現在の株式相場などと向き合うための心がけと置き換えられますので、参考になる語録(項目)はあります。

人間の変わらない心理状況が垣間見られる本になっています。

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