米国の新型コロナウィルスの被害が深刻化。南アフリカの格下げでランド円の暴落もあるか。

2020年3月28日

FXトレードプラン

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3/20(金)は春分の日でお休み、3連休となりましたが、今週末も新型コロナウィルスに関するニュースでいっぱいでした。

イタリアでは死者数も増え、経済活動も停止し、ドイツのメルケル首相は担当医師の新型コロナ感染が分かったため自主隔離。ヨーロッパでの混乱が目立ってきました。

ニュージーランドでも全国規模の自主隔離を少なくても4週間実施するそうで、オーストラリアでもパブやジムの閉鎖開始。オセアニアでもウィルスの封じ込めに必死です。

米国では失業者の急増が懸念されています。ムニューシン米財務長官は、失業率が20%に上昇する恐れもあると述べました。

大恐慌が小さく見える恐れ」と題する記事ですが、米国の商業用不動産ローン担保証券市場が危機的で破綻すれば、連鎖して銀行破綻もあり得るという内容です。

怖い見出しの記事ですが、リーマンショックの金融危機からずっと市場にお金を供給していたので、返済能力が低い企業や人がお金を簡単に使ってしまっていることは想像に容易いです。

衝撃的だったのは、米新規失業保険申請件数です。
過去最多の328万件に急増しました。記事中のグラフを見てもらえばわかりますが、バグかと思うほど飛びぬけています。

24日(火)は、昨晩にFRBが、債券を無制限で購入と発表し、ダウは一瞬上げましたが下げて終わり。記事を読むと、学生ローンや自動車ローン、クレジットカードローンなど発行を可能にするようで、米国債だけではなく広範囲に配慮をしているように思えます。

残念ながら、リーマンショックを経験していないので、当時の様子と比べられませんが。市中銀行に対する最後の貸し手から、商業銀行に事実上シフトしたなんて声もあります。。。

そのような発表があってもダウと比べると日経が強いです。なぜ???と思っていたらこんな記事がありました。

記事はドル円(為替)に関してですが、GFC(グローバル・ファイナンシャル・クライシス)、日本で言うところのリーマンショックでは、ドルも円も買われたが、ドルよりも円が大幅に強かった。ただコロナショックではドルも円も同程度の強さで、リーマンショックの時ほど円は強くないとのこと。

その要因として考えらえるのは、

  • 円キャリー・トレードが活発化していないので、買い戻しも少ない。
  • 日本からの対外証券投資・対外直接投資需要が強い。また、以前のように貿易収支が大幅黒字ではない。
  • 為替リスクを避けるためにヘッジを掛けたり、対外投資を手仕舞うために円を買い戻す動きが限定的。

先行き不透明が続けば、資金の出し手であるドル・スイス・ユーロ以外の通貨は円高になりやすいとのこと。
これを信じれば、オセアニアあたりのクロス円を売っておけということでしょうか。


さて、来週のプランです。
ドル円は110.3を超えて、2/20の高値を付けました。その高値が騙しとなって101円台までの下げ。それが一気にもどして往って来いになりました。

下記のドル/スイスフランのチャートを見るとドル円の動きとそっくりだとわかります。
ちなみにドルインデックスも同じよう動きをしているので、やはりドル主導で為替が動いているんだと思います。

米ドル/スイスフランの月足チャートをみると、目先の底をこえるとスイス中銀の介入が意識されるのでしょうか。ドル円の動きに参考になるかもしれないので、チェックはしておこうと思います。
ドル円とドルフランの比較チャート
ドル円とドルフランの比較チャート(4時間足)

ドルフラン 月足チャート
ドルフラン 月足チャート
次に新興国通貨のランド円を見てみたいと思います。
と、いうのもムーディーズが南アフリカを格下げしたからです。

ランド円の月足チャートの下限を結ぶと5円程度。新興国通貨が売られ、新型コロナウィルスの影響次第では、あり得るレートな気がしています。
そこまでくれば、資金管理をしたうえで長期用ポジの買い下がりを検討してみたいです。
ランド円 月足チャート
ランド円 月足チャート
投資は自己責任でお願いします。

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