「金融相場」と「業績相場」の景気循環サイクル

2018年12月18日

経済・トレードの分析

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景気の循環サイクルを分析
株と言えば、業績のいい会社は株価が伸びて、悪い会社は下がるとイメージする人は多いと思います。

このような個別企業の業績や日本・世界の景気動向といったファンダメンタルでの判断。業績よりもチャート分析をはじめとしたテクニカル分析を軸にした株価の上げ下げの予想。株式市場の予測の仕方にはいろいろな考え方があります。

語弊がある言い方かもしれませんが、今回は株式市場をおおざっぱに捉え、時間を軸とした景気の相場サイクルを思案してみたいと思います。

4つの相場サイクル

ひとまず好景気・不景気をもたらす要因がいったい何だったかのは置いときます。

歴史的にみても好況と不況の波があるのはニュースからでもチャートからでもすぐにわかります。〇〇景気があれば〇〇ショックと言われる変動が昔からありますよね。
最近でも「高度成長時代に4年9カ月続いた『いざなぎ景気』を上回り、戦後2番目になった。」とニュースになっていました。

止まない雨はないではありませんが、いつかは不況からも脱出し、景気がよくなっても好景気が永遠に続くことは考えにくいです。

この景気変動の波を、時間軸を核として横軸で考えてみます。もう少し細かく言えば、いずれスタートに戻るので、循環的なサイクルと捉えます。いわゆる【金融相場 → 業績相場 → 逆金融相場 → 逆業績相場 →(金融相場に戻る)の循環です。

・金融相場
企業の業績も悪く積極的に投資できないので、景気が悪い状態が続きます。
景気回復を目指して中央銀行が金融緩和などの金融政策を実施するので、市場に大量のお金が出回ってきます。

・業績相場
景気対策が効いてきて、企業業績が上向ていてきます。
設備投資などが充分になされた後では、市場に流入してきた資金の投資先がなく、しばしば投機マネーとしてハイリスクの金融商品も買われていきます。

・逆金融相場
投機マネーの流入が続き、さらに好景気が続くのでインフレ懸念がでてきます。
そうなれば経済は悪くはなくてもインフレやバブルを抑えようと、中央銀行が金利を上げ始めます。

・逆業績相場
金利が上がり始めるので、設備投資なども抑えられ企業業績が頭打ちしていきます。
借金をして投資(投機)をしていた場合は資金繰りが大変になります。資金が足りない場合は金融資産が売られるので景気も悪くなっていきます。

4つのサイクルをイメージ図にしてみました。

景気サイクルのイメージ図
次のステージにいつ移るのかの判断が難しい

概ねこの4サイクルで回っていくとしても、中央銀行の動向やリスクを、いつどのように判断するのか。図のようにサイクルがはっきりしていれば簡単なのでしょうがそうはいきません。

いつ次のステージに転換するのか、注意深く情報収集し肌感が追いつくようになるのか。
景気動向を予測して中央銀行が金利を調整していきますが、仕事や日常生活から違和感を感じる人もいるかもしれません。

債権と株式を比べた場合、債権のほうがリスクは低いとされています。その点を踏まえれば、金利が上昇すれば株式から債券に資金が移るとも考えられます。
金利の視点からも株式の関係も思案してみたいです。

投資のプロと個人投資家の情報量の差はなくなっていると言われてますし、現在ではネット環境が発達しているので、海外情報でも熱量をすぐに感じることができる人も多いはず。
実際に投資するかは別問題としても金融リテラシーは若いうちから身につけたいですね。

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