書評|平成金融史-バブル崩壊からアベノミクスまで

2019年8月6日

読書

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令和に元号が変わることもあり、平成金融史を読みました。
学生のころから金融に興味があったわけでもなく、ニュースで経済や政治をチェックするような学生ではありませんでした。

年配の方や金融や経済に興味があった方はわかりませんが、平成の前半は学生だったこともあり、取り上げられているテーマ自体に造形が深くありません。

その点では、ぼんやりとしたことしかわかっていない金融の諸問題を知れたのは、新鮮で楽しかったのです。ただ、信憑性というか自分自身の所感との整合性などはありません。



テレビや新聞で騒いでいたので聞いたことがあるテーマもあります。
金融に興味が無くても、一般的な知識として読んでもいいかもしれません。

インタビューも入念に重ねているのしょうか。読んだだけでも手に汗を握る臨場感あふれる描写に引き込まれます。

いわゆる官僚的な問題なのかと感じる場面もありますが、こっちを立てつつ処理を進めたり、根回しを周到にするなど、身近でも当てはまる場面には遭遇します。

そういった意味では、面子や人間関係をはじめ、人に焦点を当てている本とも言えそうです。

そもそも私自身に金融知識があまりありませんが、緊迫感が伝わってきて面白い本でした。

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