米中貿易協議の合意に進展や、中国の為替操作国の認定を解除もありました。
記事にもありますが、為替操作の判断基準は3つありこの基準のうち、2つに抵触すると認定された国が、監視対象国に指定されるとのこと。
・対米経常黒字が国内総生産(GDP)比2%以上
・自国通貨のための為替市場への持続的介入
・200億ドル(約2兆2000億円)以上の対米貿易黒字
一方で、米中の貿易交渉の第一段階の合意は、トランプ大統領の再選を睨んだパフォーマンスのようなもので、本当に中国側が実施できるのかを不安視する声も。
そろそろ市場の注目が変わっていきそうな気がしています。
話は変わりますが、円は「安全通貨」ではなくなったというコラムがロイターに掲載されていました。
筆者によりますと、ドル円の値幅が近年小さくなってきた。
それは、1.円の動きが自体が小さい。2.円とドルの動きが似てきている。から。
円の変動率が小さくなってきている理由が、以前ほど「安全通貨」と言われる動きをしていないとのこと。
そもそも先行きが悪くなると思われたときに、円は買われていたわけではなく、売られていた円が買い戻されたことによる円買いが起きている。
リスクオンでは、低金利である円を売り、高金利通貨を買う。
いわゆるキャリートレードが行われやすいが、懸念材料がでてきて先行き不透明になると、ポジションを閉じる。というわけです。
それが、3つの理由から円は売られなくなってきたと。
1.円は既に割安水準などで売りにくい。
2.他国も低金利でキャリートレードがしにくい。
3.円よりもユーロのほうが金利が低いので、やるならユーロでやる。
次にドルと円の動きでは、過去にドル円がずっと円高トレンドを続けてきたのは、米国のほうが日本よりも物価上昇率が高めだったから。それが縮小してきたので、動きが鈍くなったとのこと。
私は基本的にチャートで判断してトレードをするタイプですが、本コラムは面白かったです。
前提となる条件や背景が違うと、判断も変えなくてはいけない。そうすると同じやり方だけではなく、時代に合わせなくては駄目ですね。
さて、来週のプランです。
ドルインデックスが節目の位置に近づいてきました。方向感をみるためにも来週は無理せず方向がでたと感じたらポジションを取ってみたいです。
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