アメリカ中間選挙のアノマリーを考えてみる

2018年9月4日

経済・トレードの分析

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お金や経済、世界情勢といったことを、社会勉強もかねて、これからブログにしていこうと思います。

頭の整理が一番の目的ですが、中間選挙にかかわるアノマリーと月ごとの騰落を調べてみました。

株式やFXなど相場の世界ではファンダメンタルと呼ばれる概念があります。

他にもテクニカル分析・チャートパターン、占星術などいったものまで、相場分析には多種多様の考え方があります。

「〇〇〇円上がった、下がった」だの、毎日のように株式市場や外国為替のニュースを目にします。アベノミクス、トリクルダウンによる恩恵、ベースアップなど、お金や経済に関するキーワードもよく耳にしますね。

それでは、株価が変動する要因は何でしょうか。
個人の経験値レベルでも、ファンドマネージャー、トレーダー、アナリストといった専門職の職種レベルでも考え方は違うと思います。

分析と一言でいっても、たとえ職業としてやっていても、社内向け・社外向けではゴール(目的)が運用なのか、商品を販売することによる手数料なのかが違ってくるでしょう。

上げ下げの要因が分かれば誰も苦労はしません。もしわかっているのなら借金してでも投資(投機)をすれば一攫千金のチャンスです。大儲けして資産を増やすチャンスがわかるわけですからね。

ここでは、そういった確実に儲かる系の話はせず(できない)、少しでも優位性があることを期待し、アメリカ中間選挙のアノマリーについて思案したいと思います。

そもそも中間選挙とはアメリカ大統領の一期(4年)のうち半期(2年)が経過した時点で行われる選挙のことで、通常は11月第1火曜日に行われます。2018年で言えば11月6日ですね。

中間選挙では、大統領や現政権を国民がどう思っているのかかが審判されるので注目されています。

アノマリーとは、理論的にはうまく説明できないけど、あてはまりそうな経験則や事象のこと。ですので、アノマリーは時代とともに変化していく概念だと思っています。

中間選挙のアノマリー

ネット検索で出てくることは、主に2つです。
  • 株価は中間選挙の年に安値を付けやすく、大統領選挙の年に高値を付けやすい
  • 中間選挙の年とその翌年はドルが弱い、大統領選挙の年とその翌年はドルが強い
グラフは1986年から当年の終値でアメリカ中間選挙の年に縦線を入れています。その年により、まちまちですが概ね当たってそうな気もします。

ダウ年末終値のグラフ
ドルインデックス年末終値のグラフ






日経平均年末終値のグラフ
ドル円年末終値のグラフ












単なるアノマリーではなく理論的に推測すると、野党が巻き返しのために大統領の失策を追求するため。大統領(与党)も貿易収支改善のためドル安に誘導しやすい。とも捉えられそうです。

月別の騰落表を見てみると

中間選挙の年が弱いと仮定すると、月単位ではどういう傾向にあるのか。 それでは月別の騰落表を見てみたいと思います。

1986年~中間選挙のあった年(青のグラフ)と、1986年から2018年8月現在(赤のグラフ)までを、それぞれ前月比の騰落を平均した値になっています。
ダウ・ドルインデクス・日経平均・ドル円を表にしています。

ダウ平均の騰落率のグラフ
ドルインデックスの騰落率のグラフ

ドル円の騰落率のグラフ
日経平均の騰落率のグラフ













この表はあくまでも過去の平均データですが、ダウは中間選挙がある年は、例年に比べてもさらに10月が強いことがわかります。ドルは4月・6月ほどではありませんが、10月は弱くなっています。

今年はトランプ大統領が意欲的に? ドル安に誘導しているようにも感じますので、ここからはドル安が進むのでしょうか。

グラフを見る限りは、中間選挙の年の9月前後から安くなるまで待って、買い始めると良さそうですね。念のための繰り返しになりますが、素人の雑感です。

トランプ大統領の大統領選挙やブレグジットのときもそうですが、事前の予想が当たるとも限らない事は留意しておきたいですね。

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